動物がかかる主な病気

猫の問題行動 :不適切な場所での爪研ぎ

爪を研ぐという行為自体は猫にとって、生活の一部であり、習慣でもあります。
しかし、飼い主にとっては、猫のお気に入りの爪研ぎ場所が、とても困る場所だったりします。

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この問題行動は、基本的に市販の爪研ぎ器を与えることで解決できることが多いようです。
ただ、猫は、個々に爪研ぎをする場所の高さ、材質、傾き具合など好みが様々なので、なるべく猫の好みに合うものをご購入されることをお奨めします。

また、段ボールタイプのものなどは、猫とって微妙な爪の引っかかり具合があるらしいので、ある程度使用したら交換する必要があります。
交換のタイミングが悪いと、また、猫の好きな場所で、爪研ぎをされてしまうことになるので注意が必要です。

余談ですが、一説では、猫は爪研ぎ時に手のひらから一種のフェロモンを分泌していて、その場所にマーキングをしているといわれています。

また、年をとると段々と爪研ぎをしなくなる傾向になります。そうすると古い爪が残り、爪の根本に分泌物や汚れが付着して、より爪を収納しづらくなり、やがて、歩いているときに音がするようになります。こういった状態が、長く続くと、爪周囲に炎症を起こしてしまう猫もいます。

ですから、老齢の猫では、定期的に爪切りをして、古い爪を落として、爪研ぎの代わりをしてあげると良いでしょう。
もちろん、ご家庭で爪切りができない場合は、動物病院にご相談ください。