動物がかかる主な病気

吐いているとき

20130808-02
飼い主の方が病院に来られて、「吐いています。」と症状を説明されることがあります。

飼い主の方は単に「吐いている。」と一言で説明されるのですが、この「吐く」という病態は、多くの病気の一症状だったり、吐いている状態によっては、原因となる場所が異なったりと様々な意味合いを持つために、いろいろとご質問をさせて頂くことがあります。








例えばこんな質問です。

     

  • 食後から吐くまでの時間が、食後すぐ、数分後、または数時間後など、どんなタイミングで吐いていますか?
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  • 吐物の性状は、未消化ですか、未消化だけれども、多少とも形状に変化があったり、変わった臭いがあったり、粘液などが混ざっていたりしませんか、それとも、少しだけ消化物が混ざっていたり、もしくは混ざっていなかったりで、黄緑色の液体が混じっていたりしていませんか?
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  • 飲み込むときに大袈裟なほどの動作をしていますか、それとも普通に飲みこめていますか?
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  • 水を飲んでいる時に、飲みにくそうにしていることが多いですか、少ないですか。それとも、全く無いですか?
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  • 最近、食餌を変えた為に吐いているという事はないですか。それとも、いつもと同じ食餌ですか?
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  • 前駆症状(ヨダレが垂れている、吐き戻しそうな動作、不安そうな仕草など)がありますか、ないですか?
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  • 吐いた時には、自らが吐こうとして努力していましたか(お腹を強く収縮しているなど)、それとも、すっと自然に出ましたか?
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  • 関連症状として呼吸が苦しそう、咳をしている、涎が垂れている、悪心がありますか?



お飼いになっている動物が「吐いている」時には、以上のことに気を付けながら観察し、ご質問にお答えいただければと思います。