スタッフのブログ

スタッフ紹介〈(竹田)沙和子獣医師のご紹介〉

たけだ
たけだ
竹田(智子)です。

 

今回は、竹田前院長の娘でもある、(竹田)沙和子獣医師の紹介です。
 

現在、アメリカのボストンで暮らしていますが、最近では、当院のインスタグラムを立ち上げ、様々な記事を発信しています。
 

そんな沙和子獣医師に、アメリカでの生活のこと、これからのこと、インタビューしてみました!
 

コロナ禍でアメリカでの出産と子育てを経験することになりましたが、今思うこと、感じることは?

改めて人と人のつながりは大切だと思いました。
 

ボストンで緊急事態宣言が出たのは2020年3月、その時ちょうど妊娠後期に入る頃でした。町もシャットダウンし、当然産婦人科も閉まりオンライン診察になってしまいました。日本に帰国をして出産することも考えましたが、すでに妊娠後期、しかもコロナ真っ只中のアメリカからの帰国の妊婦を受け入れてくれる病院はありませんでした。
 

初めて患者の立場になり、満足に診察を受けられないことがこんなにも心細く排除されたような気持ちになることを痛感しました。そんな時、お友達が連絡をくれ、相談にのってくれました。陣痛がきた時も駆けつけてくれ、安心して出産に臨むことができました。
 

その後の子育ても丹呉先生のようにスマートにはできていませんが、ボストンで信頼できるドゥーラさん(産前産後のサポートをしてくださる方)に出会うことができました。産後6日、ギックリ腰で歩けなくなった時、娘の体調が悪くなった時など手厚くかつ直ぐに助けてくれました。
 

いつでもそこにいてくれる、助けてくれる人がいる時に感じる安心感をコロナ禍のアメリカでより一層知ることができました。
 

「人とのつながりを大切にして欲しい」という思いを娘にも伝えていきたいと思います。
 

獣医師になろうと思ったきっかけは何でしょう?

ありきたりかもしれませんが、愛猫リリーのことをもっと知りたい、ずっと一緒にいたいと思ったのがきっかけです。
 

7歳の誕生日に念願のシマシマの猫(リリー)が家に来ました。
 

ある日わたしが弟と兄弟げんかをして玄関で泣いていると、リリーが心配して近付いてきました。その時、動物は言葉を話さなくても人間の気持ちや状況がよく分かり、なにか手を差し伸べてくれているように感じました。
 

いつしかリリーが辛い時はわたしが側にいてあげたい、猫博士になりたい、獣医師になりたいと思うようになりました。
 

もちろん父の姿も見ていたので、獣医師という仕事がとても身近だったのもあると思います。けれど子どもながらに「獣医さんは忙しくて大変!」と思っていました(笑)
 

これからどんな獣医師になっていきたいですか?

最初から最期まで動物と飼い主さんに寄り添える、安心感のある獣医師になりたいです。
 

残念ながら初代院長の父とは一緒に働くことはできなかったのですが、わたしから見た父は「いつでも動物たちのことを考えていて、飼い主さんから信頼される頼もしい獣医師」でした。それに憧れる反面、わたしは性格も診察スタイルも異なり追いつけないと感じています。
 

ただ、それ以上に勉強し常に向上心を持ち、知識と技術のある「わたしなりの頼もしい獣医師」になりたいと思っています。
 

しかし、動物の命はいつか終わりが来てしまいます。その最期に動物の状況や声を飼い主さんにつなげ、残りの大切な時間に後悔が残らないよう寄り添うのも獣医師の役目だと思っています。頑固なところは父とよく似ているので必ずなりたいと思っています。
 


 

たけだ
たけだ
今は日本から遠く離れていますが、インタビューの回答の中には“これからも獣医師として歩んでいこうとする決心”が率直に表れていました。

 

アメリカでの生活、子育てを通して、人としても獣医師としてもきっと一回り大きくなって帰ってくることと思います。
 

皆さま、どうぞ、本牧通り動物病院のインスタグラムをご覧になってお待ちください!